策定の背景
技術書典は、技術情報の共有とコミュニティの交流を目的として2016年より開催・運営しています。コミュニティと企業の持続的な関係のために、本ガイドラインを定めています。
背景には、たくさんの方々に技術書典へ参加いただき、発表やコミュニケーションの場として活用が進んできました。継続的にイベント運営を行うためには資金面を含めた企業の皆様のご支援(協賛)が不可欠です。
これまでも多様な価値観を尊重し、個別事例ごと判断して参りましたが、企業の参加増加に伴い「どこまでが許容されるのか」というお問い合わせや、イベントを利用したブランディングやリクルーティング、プロダクト等PR活動による混乱が生じています。
技術書典が継続できているのは参加者、出展者、協賛企業、みなさまによる支援の賜物です。上記のような、あいまいな環境は参加者へ誤解を与えかねないだけでなく、協賛企業に適切なメリットを提供できず、持続な運営が成り立ちません。
これらを整理するため、技術書典20より本ガイドラインを策定しました。企業として参加される皆様は必ずご一読ください。
企業参加 出展ガイドライン
本ガイドラインは法人格を持つ企業、またはそれに準ずる団体への判断基準の提供を目的に、すべてのサークル出展に適用されます。
企業参加の判断チェックリスト
申し込み区分に迷われた際は、以下を目安にご判断ください。簡易的なチェックリストを用意しています。以下の項目のいずれか1点以上にあてはまる場合、協賛出展をお願いします。詳細は続く、FAQをご確認ください。
- 出展ブースで「採用ポスター」や「サービスや製品」の展示、またはチラシやステッカー等の形状で配布します
- 出展ブースで企業ロゴがある敷布の利用、サービスや製品を含む看板やバックボード、ロールアップバナーを掲示します
- 企業SNS・技術ブログなど企業保有のメディアや媒体で、技術書典への参加と同時に採用募集やサービスのプロモーションを行います(同ページへの記載)
- 技術書典への出展をオフィシャルサイトへの掲載やプレスリリースなどの手段でプロモーションに活用します
- 自社のコーポレートロゴやサービスロゴなど(これに限らず)を書籍の表紙や帯、背表紙などに利用※します
※書籍の表紙や内容においてOSSプロダクトのロゴや説明のための引用、取り扱う技術やコミュニティ明示のためなど前後の文脈から自然な表記は問題ありません。表紙に自社ロゴや自社サービスのロゴを配置するなどブランド訴求がある場合にはプロモーションと判断する可能性がございます。
企業による宣伝・販売促進、SNSやリリースノート等で、採用などを含んだプロモーション・営利活動を行う場合に、技術書典への協賛をお願いします。
よくある質問
Q. 個人事業主や小規模な法人でも参加することはできますか?
A.はい、サークル出展が可能です。企業によるプロモーションに該当しない限り、これまでと同様に参加いただけます。
Q. 我々は学会や学生組織です。どのような分類になるのでしょうか?
A. これまでどおりサークル出展いただけます。非営利を目的にしている有志や、非営利事業を営む学会など学術研究の推進、情報の交換、教育、社会貢献を目的としている場合には学会や学生組織に限らず、我々も技術普及のお手伝いしたいと考えています。協賛出展は必須ではありません。もし判断に迷う場合はお問い合わせください。
Q. 企業の有志で参加する場合には、協賛は必須なのでしょうか?
A. いいえ、必須ではありません。技術情報の共有として、自社サービス・自社プロダクトで使っている技術などに関する書籍はどんどん書いてください。技術書典では、そのような普遍的な知識の普及をお手伝いしたいと考えています。参加の際には、参加要項や本ガイドラインをご一読いただき、サークル出展と協賛による出展の区分(プロモーション・営利活動)を、参加するみなさんで確認してください。
Q. 社員の有志で技術書を書きました。所属企業名をサークル名にしてもいいですか?
A. 企業内の有志での参加も歓迎しています。サークル名に企業名、あるいは企業名の一部(略称等)を含みたい場合、かならず「有志」または「執筆部」を付けてください(協賛出展を除きます)。仲が良い友達同士、同じ企業に所属しているなどよくあることだと考えています。部活動や有志の活動であることが参加者にわかるよう、ご協力お願いします。
Q. 社員の有志で参加する場合、気をつけることはありますか?
A. 企業SNSやテックブログ等で紹介をしてもらうなど社内リソースを使って出展を紹介する場合、採用文言やサービスのプロモーションと同時に行わないように注意してください。SNSやテックブログ等での紹介は問題ありません。「エンジニア募集!」といった文言やURLと同時(同ページ)に掲載したい場合には、協賛出展をお願いします。
Q. コミュニティ有志で参加する場合、気をつけることはありますか?
A. コミュニティ有志でのサークル出展は、これまでどおり可能です。ただしメンバーの中に、題材となっている製品・サービス事業者(社員)や関係者が含まれる場合は、以下の点に留意ください。
- 関係性の明示:書籍内および頒布ページの説明文で「関係者が執筆に参加していること」を明記ください(関係性を隠して、利用を推奨するとステルスマーケティングとなる可能性があります)。
- 主従関係の確認:あくまでコミュニティ活動(ユーザー主導)であり、技術情報の提供とし、企業によるリクルートやサービスのプロモーションではないことを確認してください。
コミュニティやサークルが主体であるならばサービス事業者の従業員が部分的に執筆したり、コラムを書いたりした場合、その事実をもって直ちにプロモーションにあたるとは考えていません。技術的な信頼性(付加価値)と考えています。
Q. エンジニア組織論や、社内の開発文化を紹介する本は出せますか?
A. これまでどおり歓迎します。たとえば「アジャイル開発の実践知」や「コミュニケーションの技術」として、他社でも再現・参考可能な知見が含まれている場合、問題ありません。しかし、「弊社がいかに働きやすいか」「福利厚生の紹介」など事実上の会社案内・採用ピッチの資料と判断できる場合は、協賛出展をお願いします。
Q. オウンドメディア(テックブログ)の記事をまとめた書籍は出せますか?
A. ブログ記事の再編集やまとめとして書籍化は歓迎します。人気の記事をまとめた傑作選といった観点や特定の技術テーマを更新し、書籍化するなどは問題ありません。ただし社員が利用方法・設定等を解説し、自社サービスの普及を目的の書籍と判断できるものは企業によるプロモーションとしてお断りするか、協賛出展をお願いする場合がございます。
Q. 協賛出展ではないですが所属企業のチラシを配りたいです。可能でしょうか?
A. 申し訳ありませんがプロモーションと判断した場合、チラシ配布は一律お断りしています。公平性の観点から、PR活動(チラシ配布等)は協賛企業の特典として提供しております。
Q. 所属企業が印刷費を負担する予定です。この場合も協賛出展が必要でしょうか?
A. いいえ、サークル出展いただけます。印刷費をはじめとした活動経費を、どなたが負担するかはサークル内でご相談ください。
Q. 書籍執筆にあたり、サービス提供元企業のレビューや監修を受けました。これはプロモーションにあたりますか?
A. 執筆者が該当サービスの従業員でない場合、原則プロモーションにあたりません。より正確な技術的表現や内容を目指す品質向上活動の一貫と捉えています。
Q. 書籍頒布にあたり、企業からクーポンや割引券の購入特典を予定しています。これはプロモーションにあたりますか?
A. プロモーションにあたります。協賛出展をお願いします。たとえば書籍購入者にXXX利用券100ドル分クーポンといったサービス利用誘引があった場合には参加要項に基づき判断することになります。取り扱う題材によっては先方から協力が得られたり、PRのお手伝いの申し出等があるかもしれません。その場合には、参加要項や本ガイドラインを十分読んでご対応ください。
Q. 振込口座を代表者ではなく、所属企業としたいが可能か?
A. 個人事業主、小規模な法人(いわゆるマイクロ法人)に限り可能です。企業が中小企業者以上の規模の場合には営利性やプロモーション目的での参加可能性を判断し、協賛出展をお願いする場合があります。原則として代表者情報と銀行口座を一致させてください。
Q. 協賛出展ではないですが関連イベントの主催または共催は可能ですか?
A. 申し訳ありませんが企業が技術書典の関連イベントを主催または共催する場合には、協賛をお願いします。コミュニティやサークル出展者が非公式イベントを主催することは問題ありません。盛り上げたいという気持ちの現れと受け止めています。
違反時の対応について
運営スタッフより該当項目をメール等、出展申し込みで登録いただいた連絡方法にて、ご連絡いたします。該当事項の修正や訂正対応など事後方針は、ご返信等を踏まえて決定いたしますので、早めのご返信をお願いします。
参加要項に準じて対応しますが、たとえば当日、本ガイドラインや運営スタッフの指示に従っていただけない場合、頒布・展示の即時中止、または退場をお願いすることがあります。ご承知おきください。
免責事項
本ガイドラインは予告なく内容を追加・変更修正する場合があります。イベントごと見直すことから、お申込時には改めてご確認ください。